CABIROL
久々のスペインワイン.
スペインのワインはちょっと独特で,非常に個性的なイメージ.
個性的なのは風味だけでなく,エチケットも特徴的.
新世界ワインのエチケットのような,シンプルで見ていて面白いデザインが多い.
今回のワインの「CABIROL」とは,カタロニア語で「ノロジカ」という意味.
エチケットに描いてある絵は,おそらくノロジカだろう.
私はてっきり「ただの鹿」かと思っていました...
コルクにもこだわりが
コルクを覆っているヤツ(名称不明)は真っ黒であったり,何も書いていないシンプルなワインが多い.
今回のワインは,白と黒のコントラストで大きく「C」の文字.
コルクを覆っているヤツを剥がすと,コルクにも大きく「C」の文字.
「C」へのこだわりがヒシヒシと感じられます.
そしてコルクを抜くと,今度は鹿さんが顔を出してくれる.
鹿さんの表情を見ると,ワインのテイストも優しく穏やかであるようなイメージですが,そんなことはありません.
鹿さんに騙されないように!
エチケットのデザインがシンプルなだけあって,別の場所でスペインならではの個性を出してくるようだ.
エチケットとコルクの鹿に騙されるな
エチケットやコルクの鹿を見る限り,このワインはおとなしく,優しそうで,ちょっと弱々しいようなイメージをしがち.
抜栓直後はアルコール感,強めのボディ,麦茶のような香り,濃厚,強いベリーといった「鹿」とは程遠い印象.
ほんのり優しいフルーティさや甘さを感じるところもある.
1日目はトマト系のパスタ,ポテトサラダや豚しゃぶのおろしポン酢と合わせたが,どれもちょっとイマイチ.
2日目はラム肉と牛カルビ焼肉.
ラム肉が持つ独特の風味が,ワインの酸味や渋みとよく合う.
「アメリカや南アフリカのワイン+肉」とは印象が少し違う.
もしかするとエチケットが鹿だけに,このワインは「鹿肉」と合わせるのがベストなのかもしれない.
抜栓直後は,アルコール感が強いため飲みにくいかも.
2~3日置くことで角が取れて非常にまろやかになり,とても飲みやすくなります.
「鹿肉とのマリアージュも試してみたい」という想いを込めて★4つ.
このワインについて
ワイン名 | CABIROL(カビロール) |
生産年 | 2017 |
生産国 / 地方 | スペイン / カタルーニャ |
格付け | |
ボディタイプ | フルボディ |
品種 | ガルナッチャ100% |
アルコール度数 | 14.5% |
生産者 | Dit Celler |
インポーター | モトックス |
参考価格 | 1,980円 |
リピート | ★★★★☆ |
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