【解説】イタリアワインの格付け

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この記事では,イタリアワインの格付けについて解説します.

イタリアには「ワイン法」という法律があり,ワインの個性や品質を保つための格付け(厳格なルール)がある.
1963年にこの法律が導入され,4つの格付けができた.
2009年にはEUの新ワイン法に合わせて新格付けが施行されたが,イタリアでは従来の格付け表示も認められている.

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イタリアワインの格付け

D.O.C.G.<統制保証原産地呼称>

Denominazione di Origine Controllata e Garantita
イタリアワインの中で一番厳しい格付け.
1963年に導入された呼称でバローロやバルバレスコ,キャンティ,キャンティ・クラシコなどの有名ワインがこの格付けを取得しています.
申請の前に少なくとも5年間,D.O.C.の認証を得ている必要がある.さらに農林省,商工会議所の化学・物理検査を受け,視覚や嗅覚,味覚検査に合格し,ワインの最低生産量を確保しなければならない.ボトルの首には,政府が認可したことを証明するシールが貼られます.2014年8月現在で74銘柄が認可されている.

D.O.C.<統制原産地呼称>

Denominazione di Origine Controllata
イタリアワインで2番目に厳しい格付け.
生産地,ブドウの収量,ワインの収量,アルコール度数などが厳しく制約された上級なワイン.瓶詰めの前に規定された必要条件を満たしているかの審査,化学・物理検査が商工会議所によって行われる.
2013年12月現在で332銘柄が認可されている.

I.G.T.<地域特性表示ワイン>

Indicazione Geografica Tipica
1992年に新設された,イタリアワインで3番目に厳しい格付け.
ひとつの地域のブドウを85%以上使うことが条件.
ラベルには生産地と品種を表記することができます.

V.d.T.<テーブルワイン>

Vino da Tavola
特に規定が無いテーブルワイン.
最も制限が少ない格付けのため,独創的なワインメーカーが自由に生産することができる.
スーパートスカーナ」はココに格付けされる.

EU新ワイン法の格付け(概略)

D.O.P.<保護原産地呼称ワイン>

Vino a Denominazione di Origine Protetta
イタリアワインの格付けではD.O.C.G.D.O.C.に相当する.
その産地のブドウを100%使用し,その原産種がヴィティス・ヴィニフェラ種であること.

I.G.P.<保護地理表示ワイン>

Vino a Indicazione Georgafica Proteetta
イタリアワインの格付けではI.G.T.に相当する.
その産地のブドウを85%以上使用し,その原産種がヴィティス・ヴィニフェラ種,及びヴィティス・ヴィニフェラ種との交配種であること.

Vino

イタリアワインの格付けではV.d.T.に相当する.

まとめ

イタリアワインには4種類の格付けがある.

・D.O.C.G. : バローロやキャンティなどの高級ワイン産地
・D.O.C.  : 2番目に厳しい格付け.
・I.G.T.   : その地域のブドウが85%以上使われている.
・V.d.T   : 新しいタイプのワイン.スーパートスカーナ.

2009年にEU新ワイン法が施行されたが,イタリアでは従来の格付け表示も認められている.

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