【覚えておきたい】アメリカ・ワシントン州のワイン産地

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知名度はまだまだ低いが,近年ワイン産業が急速に発展しているワシントン州.
今回はワシントン州のワイン生産事情について紹介します.
アメリカワインの概要は,
”【新世界の産地】アメリカワインの豆知識”をご覧ください.

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ワシントン州について

アメリカ西海岸の北部に位置し,カナダとの国境に隣接している州.

ワシントン州と言えば!
日本人初のメジャーリーガー外野手として活躍したイチロー選手が所属するシアトルマリナーズがあります.

またスターバックスコーヒーの発祥地でもあり,飛行機で有名なボーイング社や日頃パソコンでお世話になっているマイクロソフト社,任天堂のアメリカ本社もワシントン州にあります.

そんなワシントン州のワイン生産の歴史はまだ短い.
一つの品種に突出することなく40種以上のブドウを栽培し,様々な品種の可能性を試している.


現在ではアメリカのワイン生産量の約4%を生産しており,品質とコストパフォーマンスにおいて世界的にも高い評価がある.

ブドウ栽培面積約20,234ha
ワイン生産量約15万kℓ
主要品種<赤>
カベルネ・ソーヴィニョン,
シラー,メルロなど

<白>
リースリング,シャルドネ,
ソーヴィニヨン・ブランなど

気候

ワシントン州はカスケード山脈の西部と東部では気候が大きく異なるようです.
西部は太平洋から吹く湿った風がカスケード山脈にぶつかり,大量の降水が観測される海洋性気候.一方東部は,乾燥した空気が流れ込むため,寒暖差が大きく乾燥した大陸性気候となる.山脈東部にあるコロンビア・ヴァレーの年間降水量は200㎜程度と非常に少なく,灌漑設備が必要となる.

ワシントン州の代表的な産地

コロンビア・ヴァレー Columbia Valley AVA

ワシントン州にはコロンビア・ヴァレーと言う広大なAVAが広がっており,その内部に地域ごとに分けられたAVAが集まっている.ワイン産地のほとんどがコロンビア・ヴァレーに集まっている.

コロンビア・ヴァレーの産地には玄武岩の母岩がよく見られる.
これは約1万5千年前に起こった,ミズーラ氷河湖決壊による大洪水によって運ばれたものと考えられている.これがワインにミネラル感を与えている.

ヤキマ・ヴァレー Yakima Valley AVA

ワシントン州で最初に認可されたAVA.
カスケード山脈の麓に近く冷涼な気候なため,白ブドウの栽培に適している.

ワラワラ・ヴァレー Walla Walla Valley AVA

パイオニア的ワイナリーが多く存在する地区.
ここのシラーは世界的にも定評がある.

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